7月29日 開会行事、記念講演、トーク&トーク ◆開会アトラクション 開会アトラクションとして、奄美の島々に住む高校生10人と指導に当たられた3人の先生達による、「奄美から平和のメッセージ」と題した、スライド画面をバックにした、素晴らしい朗読劇が披露されました。「特攻を美化してはいけない」「戦争を正当化してはいけない」というメッセージが、客席にひしひしと伝わり、「いのちと平和の大切さ」をかみしめ、涙のあふれるものでした。 ◆記念講演 記念講演では、医師の中村哲さんの「アフガニスタンから世界を見る」と題する講演で、淡々と話される内容が、人間としてこれほどのことが出来るのかと感嘆させられることばかりでした。戦乱のアフガニスタンに赴き、診療所作りからはじめ、医療活動に従事されてきました。恒常的に続く大干ばつの中で生活している人々の健康状況の現実から、「水」の必要性を実感し、井戸掘りから用水路作りへと活動を進めてこられました。それは、現地の人々の伝統技術をいかすことで、人々の自立を援助する活動でした。中村さんは、単にお金や物資をばらまくような国際援助の在り方を厳しく批判する立場に立っていました。 アフガンの歴史とペシャワール会の働きについて、沢山のスライドを使いながら、話を進められ、襲撃や泥棒にも何回もあったという生活を経て、「金さえあればしあわせになる」とか「武器があれば身を守れる」ということが幻想であるとのお話には実感がありました。「明日、死ぬかもしれない子ども達の顔が明るいのに、日本のようにものを持てば持つほど、何かを守ろうとして暗い顔になっている。」という言葉も印象的でした。 ◆トーク&トーク 研究局長の金子の司会で、血友病の治療の中でHIVに感染させられた嶋陽一さん、DV加害者男性を再教育するプログラムを作成した「アウェア」を開いた山口のり子さん、障害を持つ子ども達に性教育を実践している授産施設「つばさ」所長の川瀬加代子さんの3人によるトーク&トークです。 嶋さんは、薬害エイズの歴史の概略を話されました。「今、やっと気持ちのリハビリが始まった」という言葉の中に、これまでの差別と偏見に苦しんだご自身の苦悩が感じられました。そして、「HIVを社会から切り離さないでほしい」というメッセージとともに性教育への要望を語られました。 山口さんからは、DVの背景として、特に加害者が暴力を軽く見ているということ、女は男に従うものというようなジェンダーバイアスが根強くあること、コミュニケーションの能力が不十分であることが性教育の課題と関連されて指摘されました。 川瀬さんからは、福祉の現場の目線で、障害を持つ人が、時間・空間・人間関係の面で人間らしさを取り戻していくための援助の実態についてお話がありました。その中で障害を持つ人々にとっての性教育の重要性を強調されていました。 「いまこそ共に生きる時代の性教育をつくるために」〜すべての人が安心して暮らせる社会をめざして〜というタイトルで、熱いトークが展開されました。 ◆物品販売 受付ブースでは性教協関連書籍や鹿児島セミナー記念グッズなどの販売も行われました。