性教育ニュース 【03/11/10】
学校教育・性教育に対する不当な介入を跳ね返し、ゆきとどいた教育を求めるための連帯の呼びかけ

 
 

 

2003年11月10日

学校教育・性教育に対する不当な介入を跳ね返し、
ゆきとどいた教育を求めるための連帯の呼びかけ

“人間と性”教育研究協議会

 今、性教育実践への、「過激だ」「行き過ぎだ」という不当な攻撃がそれこそ“過激”に行われています。それは子どもたちや保護者から出てきたものではなく、メディアがある日突然取り上げたり、地方議員や国会議員の質問が発端となったものです。
 なかでも、都立障害児学校の性教育実践にかけられた攻撃は、その規模と不当性において際立っています。これらの学校ではハンディのある子どもたちの実態とニーズを見据え、保護者の願いに丁寧に応え、教職員が話し合いを重ねた子どもたちの「いのちとからだ」をまもり育む性教育実践を行ってきました。
 それに対して、2003年7月2日に都議が「行き過ぎた性教育」「過激な性教育」という言葉を乱発して攻撃してきたのです。毅然として教育内容への不当な政治的介入を阻止すべき東京都教育委員会(以下、都教委)も追随して、都議の現場「視察」に事実上共同して立会い、その後全教員に拒否を許さない犯罪者扱いの「事情聴取」を行い「調書」までとりました。さらに服務・学級編成まで「不適切」と一方的に決めつけたのです。
 その後2003年9月11日には、都教委は障害児学校教職員など116名に対して不当な処分等を行いました。
 この一連の攻撃に保護者から「子どもたちの実態を無視したもの、事実を正しく理解してほしい」と怒りの声があがり署名活動などさまざまな運動が起こっています。
 この間、国会でも連動するように議員が性教育を「過激」として取り上げ、首相の見直し発言や文科省の全国五府県の調査が実施され、同省が性教育手引き書作成を計画するなどの動きが出ています。
 これほど大規模に恣意的に行われる攻撃の狙いは、教育基本法10条が禁止する「教育への不当な介入」をより直接的に行うことです。
 この動きに連れて、学校の種別を問わず性教育が中止されたり制限される事態が出てきています。子どもたちの性の学習権が保障されなければ、いま以上に子どもたちが性について無知のままに放置され、興味本位のマスコミ情報に煽られ、性の暴力的文化、性の消費的文化にさらされます。結果として望まない妊娠や性感染症の急増に歯止めがかからなくなることは目に見えています。これでは子どもの健やかな発達にとって大きな妨げにとなります。この一連の性教育に対する常軌を逸した攻撃を跳ね返すためには、性教育へのより多くの人々の一層の理解と支持が必要となります。
 教育行政も、保護者や現場教職員と共同して子どものためによりよい性教育を創造することをサポートする姿勢こそ大切です。今回の頭から禁止したり押さえつける乱暴な手法は、教育の場にあってはならない暴挙です。
 これら一連の攻撃に対して、学校教育・性教育を守るために私たち性教協は、皆様に学校教育・性教育に対する不当な介入を跳ね返し、ゆきとどいた教育を求めるための連帯の呼びかけをしています。
賛同される団体・個人はメールでメッセージをいただければ幸いです。

子どもたちの性と生にとって健やかで明るい未来を築いていきましょう!

 ※なお、お寄せいただいたメッセージは、性教協ホームページに掲載させていただくことがあります。その場合、匿名を希望される方は、その旨をお知らせください。

----お寄せいただいた賛同文、メッセージを以下に掲載します。----
 都立障害児学校の性教育が過激だという考えを「正論」として主張することは、なんとも過激すぎる。賢明な方々はご存じの通り、この世には判断しかねる事が多々あります。
 例えば、妊娠中絶は殺人か選択肢か、安楽死は殺人か医療か、ゆとり教育はゆとり
があるのか無いのか。
 これらのどちらが「正論」かと判断することができるのは、客観的能力が欠如した、
主観的な人間だけです。
 非健常者と健常者では、性教育の違いは顕著でしょう。今回のオーバーリアクショ
ンが、非健常者の欠如した認識能力を補う性教育を阻害する弾痕であったとしたら、悲しくてしょうがない。

北海道の高3生

2003年12月18日
 折からの「性教育バッシング」については、疑問や問題を超え、怒りさえ感じてる昨今です。かねてより、所属する県生研、及び全生研の仲間たちとの間でもこの件についての意見交流が繰り返されています。
 憲法、教育基本法及び「子どもの権利条約」は言うに及ばず世界の人権関連法の精神に則れば、「真実は我にあり」です。
 子どもの学習権、教職員や保護者の教育権を守るため連帯し、この困難な状況を共に乗り越えていきましょう。

12月1日(世界エイズデーの日に)

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福岡県生活指導研究協議会
中 尾 正 彦
http://www.geocities.jp/raionmasa43/
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2003年12月01日
 賛同いたします。
 子ども達の実態をよく知る先生方が、保護者の方々と密に連絡をとりあいながら、多大なる労力をかけて丁寧に積み重ねてこられた実践が踏みにじられるなど、許されることではありません。

大学院生

2003年11月24日
 和歌山の柳生です。
 和歌山でも性教育に対するバッシングと思われることがおこっています。1ヶ月ほど前、市の教育委員会から、私個人に対して「どんな性教育をしているか」「その資料の提出」を管理職に電話で依頼してきました。
 すぐさま、組合から市の教育委員会に抗議に行ってもらうと、県教委からの依頼だということが判明。その足で県教委に行って抗議すると、「どこからの調査か言えない」などというたわけた返答でした。
 私と学校の対応は、教育計画にある年間計画を資料として提出することにとどめました。その後、組合から抗議文章を市・県にあげました。
 市教委の方からはすぐさま謝罪の電話がありましたが、県教委はまだ音沙汰がありません。
 他府県でも、さまざまな攻撃が起こっていますが、いまこそ性教育が大切なときです。この攻撃に負けることなく、がんばっていきましょう。
追伸
 実は10年前には、統一協会が私に対して「行き過ぎた性教育」(具体的にはペニスを出して授業をしている教師がいるという誹謗中傷)を市議会に提出しようとする動きがあり、教育委員会があわてて私に会いに来るということがありました。しかし、その年から、だいたいの小学校で性教育の年間計画を、教育計画に載せるという動きがおこり、見事に跳ね返しました。
ぎゅうどんでした。
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和歌山性教協
http://homepage2.nifty.com/wakayamaseikyokyo/
                       
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2003年11月15日
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