性教育ニュース 【04/03/29】
「みんなの会」ニュース 第3号

 
 

 

2004年03月25日

「みんなの会」ニュース 第3号

学校教育・性教育に対する不当な介入への対策連絡協議会

 別かれと出会いの春。学校現場では、『子どもが主人公』の卒業・入学行事を守るのに大変ご苦労されていらっしゃるのではないでしょうか。
 さて、大変お待たせしました。「みんなの会」ニュースをお届けします。この間、各所属団体・サークル・個人の皆様の精力的な呼びかけにより、現在、申立人が6000人を超えました。また、この会に寄せられた賛同金も、135万円になりました。しかしながら、この間の運動ですでに85万円程(申立書の添付資料代、集会会場費、チラシ・紙代、通信費、弁護士さんへの一部費など)を出費し、残高は50万円弱です。
 今後も私たちは子どもと教育を守るために、幅広く・粘り強い運動をしていかなければなりません(早速明後日・27日、食糧会館で集会―小学校の性教育模擬授業と七生養護学校保護者のお話しなどーを実施)。そのためには、皆さんの更なるご協力が是非とも必要です。どうぞよろしくお願いします。
 今号は、東京の卒業式を巡る状況と、時を越えた感動的な交流についてお知らせします。

脅かされる思想・内心の自由

 東京の公立学校、特に都立学校は、まさに「無法社会」になりつつある状況です。それは、昨年10・23に出された都教委の「入学式及び卒業式における国旗掲揚及び国家斉唱の指導について(通達)」および、「入学式等における国旗掲揚及び国家斉唱に関する実施指針」の学校現場への強制です。
 その内容は、「国旗は壇上正面に掲揚」「舞台壇上の演題で証書を授与する」「児童生徒は正面を向いて着席」などとし、教職員に対しては「起立して国家斉唱する」として、行わなければ「処分」を強行しています。そして、実際事前に教職員一人ひとりに「職務命令書」が手渡され、「壇上証書授与」のためだけにわざわざ約100万円のスロープを設置した学校もあるそうです。また、都教委は都立校に対して、教職員の座席表を事前に作成させた上で、式当日は「監視役」職員を派遣し、不起立教職員をチェックしたそうです。違反者には「処分」をし、何回か続くと「免職」になる可能性もあるとのこと。
 都議会を傍聴して愕然としたのは、T議員が、「・・・一クラスのみ生徒が起立せず、国歌も斉唱しなかったとしたら、そのクラスは学習指導要領に基づく指導がなされていないと考えていいんでしょうか」と質問すると、横山教育長は「その通りでございます」と答弁しています。そして、実際に不起立生徒の多かった高校の教師や、不起立教師への事情聴取が始まっており、大量処分を出すようです。自分の手を下さずに教師を脅かして、子どもに強制させるという、教育の世界にはあるまじき、まさに「無法社会」になりつつある東京の教育現場なのです。
 しかし、一方では現職の教職員が起立、斉唱の義務がないことを確認する訴訟を起こしたり、また、公立小中学校や都立学校の保護者有志が都庁で記者会見し、「通達」「実施指針」の再検討を求める陳情を5,700人の署名を添えて都議会に提出したりするなどの運動もおきています。子どもが主人公の学校づくりが強く求められています。

時を越えて  神戸発 ⇒七生養護へのエール

 全障研のNさんが兵庫支部の総会で「東京の攻撃」について話をした帰りに、神戸大附属養護学校の副校長をなさっていた津田充幸先生から七生養護の皆さんに、と手紙を託されてきたというとてもホットなニュースです。その一部を紹介します。

「七生養護・・・どこかで聞いたことがある・・・・。卒業式に附属養護を訪れたとき、やっと思い出させてくれました。
 1994年1月の阪神・淡路大震災の記憶をよびおこしてくるなかで、鮮やかに浮かび上がってきました。『一刻も早く学校再開を!』と全力を傾けていたときに、七生養護学校の中学部のなかまからの励ましの手紙がありました。
 それは、当時の校長先生が「中学部の生徒がお見舞いの手紙をと私の所に持って参りましたのでお送りします・・・」と添え書きされた手紙でした。
 これを読んだときの感激、熱い気持ちがいまも私の胸の中に息づいています。
 テレビを見ていて、励ましの手紙を書こうとした生徒、それを校長先生に託す生徒、受け取り約束を果たされた校長先生の姿が思い浮かびます。手紙を書いているとき、横にご両親がおられたのでは、手紙のことを友だちと話し合ったのでは、担任の先生も見ておられたのでは、そんなようすが重なりあってくるのです。
 校長先生をはじめ先生方と子どもたちの信頼関係がいつも築かれていたからこそではなかったでしょうか。子どもたちが本当に大事にされている学校なんだなあとしばらく感慨にふけりました。
 七生養護学校が、おとうさん、おかあさん方と積み上げられてきた実践を、今回根こそぎ奪い去られるような事態になっていることを聞くと、いてもたってもいられなくなりました。
 どんなに事実が歪められようと、真実は子どもたちの中にあると信じています。困難ななかではありましょうが、真実と事実はくつがえせないことに確信をもってがんばりたいと思います・・・・・・」

 この手紙とともに、当時の生徒たちの手紙のコピーや附属養護の新聞等は、津田先生から託されたNさんにより七生養護学校の先生に届けられたそうですが、その手紙等を受けた七生養護学校の先生は涙を流しながら読まれたとか。そして、どんなに辛くても頑張らなければと、とても励まされたそうです。
 この時を超えて・・・のうれしいエールを私たちも受け、共に頑張りたいものです。

みんなの会ニュースバックナンバー
みんなの会ニュース 第3号
みんなの会ニュース 第4号
みんなの会ニュース 第5号
みんなの会ニュース 第6号
みんなの会ニュース 第7号
みんなの会ニュース 第8号

BACK