「みんなの会」ニュース 第5号
--申立人数6500人越す--
学校教育・性教育に対する不当な介入への対策連絡協議会
今年は五月晴れを見ないで梅雨入りしてしまうのではないかと思われる関東の空です。それを象徴するかのように、イラクで人質にされた5人に対するバッシングと、年金未払い議員の続発、有事関連法案の衆議院通過、拉致被害者家族の一部帰国策など矢継ぎ早に起こる様々な事象。そして、朝日新聞によると「東京都教育委員会は24日、都立高校などの今春の入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかったなどとして、教員ら約40人を戒告などの処分にすることを決めた。都教委が昨秋、学校行事で「日の丸・君が代」を徹底するよう求める通達を出して以降、周年行事や卒業式、入学式での処分は計約250人になる。同日午前10時に始まった教育委員会では、入学式での処分のほか、卒業式で不起立の生徒が多く出た学級担任らへの処分も検討したとみられ、処分数はさらに増える可能性がある。」としています。しかし、このように暴走する都教委に対して、もう黙っていられない! 許せない! 止めよう! として、多くの市民が立ち上がり連帯も広がっています。
さて、この号は4月28日の都教委交渉と、5月22日の第3回「模擬授業」による集会について報告します。
4月14日付で都教委に提出した「要請と公開質問状―性教育に対する都教委の『指導』『調査』に関する要請と提案、質問事項―」の質問は16項目でした。(16項目は発達段階、その依拠する学説・発達論、「不適切な教材」、03・12・26付文部科学事務次官通達の「指導要領の一部改正等について」いわゆる“歯止め規定”、性器の名称、性交、出産などです。詳しくは性教協ホームページを参照)
ところが、21日に受け取った都教委からの回答は1項目だけで、A4判に22行のものでした。
28日の都教委の回答についての説明会は、都議会議事堂の談話室で行われました。5人の都教委の役職のうち性教育を担当するM氏は今年4月に新しく着任したそうで、「学習指導要領に基づき・・・発達段階を踏まえて計画的に・・・性器の名称は小学校低学年では外来語であるペニス、ワギナを教える必要はありません。必要があれば幼児語で説明すれば十分です」と質問毎に、同じ文言を繰り返してメモ書きを一生懸命読み上げていました。それで、浅井代表幹事の性器の幼児語の説明や「幼児語とは幼児期にのみ使われる言葉であるから、発達段階に即した使い方と逆行しているのでは」との発言などに、応えを窮したり、何とか応えようとするM氏に対して、先輩主事が見かねてか、対応模範を示すかのように威嚇的な横槍を入れ、「そんなに揚げ足とるなら、会って話さないで、文書でやり取りする!」などと“キレる”人もいました。
説明会は始めに記者の同席を巡ってのやり取りもあり、あっという間に約束の1時間が経ってしまい、説明不十分な発達段階とその依拠する学説・発達論と、研究プロジェクトの設置案についての回答と、M氏が読み上げた説明を文書でほしいと要求して閉会しました。その後5月7日に2通の回答が届きましたが、その内容はとても納得できるものではなく、再度批判を質問状として提出する準備を進めているところです。それにしても都教委が私たちに3回の回答書を届けたという事は評価できるといえますし、そうせざるを得ない状況まで私たちの運動が都教委を追い詰めているといえるのではないでしょうか。
「おかしいぞ?教育委員会―みんなで考える性教育」パート3
5月22日は、公開模擬授業による学習集会の3回目を開催しました。
今回は「不当介入対策協議会」単独の開催で、障害児者への性教育の模擬授業と、特別支援教育の動向と問題点、人権救済の状況についてでした。教育基本法改悪反対集会や東京都教委包囲ネットワーク結成集会―石原・横山都教委の暴走をとめよう!―などと重なり、各団体とも二分・三分しての参加状態でしたが、100人を越える参加者でした。
永野佑子さんの「中学生になったら二次性徴」の模擬授業には、卒業生4人が生徒役として参加してくださり、より授業の実態が参加者に理解されたと思います。「子どもとつくる性教育であると実感した」「子どもにダメ ダメという人は障害児教育から離れてほしいという永野先生の言葉に反省させられた」「障害を持つ人たちにとって性教育は本当に大切な事、生きていく中でとても重要な事だと思った」などの感想が寄せられました。
特別支援教育については水上志伸さんが現場教師として、東京の障害児教育の歴史、特別支援教育はノーマライゼーションの美名による障害児教育のリストラであることをとても具体的にわかりやすく話されました。「もっと多くの人に知らせなければ」「もっと話す時間がほしかった」という声が寄せられています。
人権救済の申立てについては、今度新たに代理人弁護士団に加わってくださった5人の若い弁護士を代表して伊藤敬史弁護士が話されました。人権救済の審理の進行状況を堂々とはっきり話されとても頼もしく感じました。
攻撃派からの参加希望の電話が事務局自宅に入った事で集会混乱の不安もありましたが、当日はとても落ち着いた雰囲気で、子どものことを思う深い気持ちと不当な攻撃への激しい怒り、さらに熱い連帯を確信することができる集会でした。
性教育について知ってもらうために公開模擬授業による学習集会を3回連続して計画し開催してきました。はじめて性教育について知ったという声と同時に、とても大切な取り組みであると多くの人の声が寄せられていますので、今後も公開模擬授業による学習集会を開催していけたらと思います。
さて、当面のアクションとしては6月19日(土)夕方、日野市で予定していますが、会場の収容人数から公開が難しく、参加対象を制限せざるを得ない状況です。集会についての詳細は5月31日の会議で検討します。
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